PVR: Koramangalaで、Shankar(シャンカル)監督の“I”を観る。タミル語。Vikram(ヴィクラム)、Amy Jackson(エイミー・ジャクソン)主演。
- 『ロボット』が死ぬほど苦痛だったわたしは『ロボット』の監督ということで観たくなかったし、今年は話題作というだけで興味のない映画を観るのはやめようと思っていたのだけれど、ほかに観たいものがなかったので観に行った。
- 南インド映画によくある復讐ものに、『美女と野獣』とか『ノートルダムのせむし男』とか『オペラ座の怪人』とかのエッセンスをちょっと混ぜたようなお話。主人公のVikramが、嫉妬からウイルスによって醜い姿にされ、その復讐をするという比較的単純なストーリーなのに、3時間超えは長すぎる。
- 前半から、モデルのAmy Jacksonの熱烈なファンであるVikramが、見るもの触れるものみなAmyに変身していっしょに歌い踊るアイテムナンバーとか、Amyの出るCMや、AmyとVikramが撮ったCMがえんえん流れるのとか、とにかくくどい。このあたりはまだ最初だから楽しいけれど、こういうのがずっと続くのかと危惧していたらそのとおりで、だいたいどのシーンも長くてくどい。ひたすら列挙してすべてを見せる方式。メリハリもない。うまく省略とかできないのか? そしてSanthanamの出るシーンは必要なのか?
- 『神さまがくれた娘』は観逃しているので初Vikram。序盤のむさ苦しく眉毛のうすい彼を見て「わたしにはVikramの魅力はわからんわ」と思っていたら、モデルになっていちおうかっこよくなった。しかしかっこよくなってもやっぱりいまひとつVikramの魅力はわからなかった。サングラスかけてるとちょっとイ・ビョンホンみたいだけどね(別にイ・ビョンホンのファンでもないけれど)。
- 中国ロケがあったが、風光明媚な場所で、高くて快適そうなホテルに泊まっているという、あまり興味を感じないパターン。『グリーン・デスティニー』を真似たCMみたいなシーンがあったけれど。
- VikramはボディビルダーでMr. Tamil Naduになるので、序盤のコンテストシーンでイヤというほど筋肉を見ることができる。お好きなかたは必見。