実録 亞細亞とキネマと旅鴉

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“Tevar(तेवर)”(Amit Ravindernath Sharma)[C2015-01]

PVR: Koramangalaで、Amit Ravindernath Sharma(アミト・ラヴィンデールナート・シャルマー)監督の“Tevar”を観る。ヒンディー語。Arjun Kapoor(アルジュン・カプール)、Sonakshi Sinha(ソーナークシー・シンハー)、Manoj Bajpayee(マノージュ・バージパーイー)主演。

  • Arjun Kapoorがヘンな武器を持ってパーで走っているポスターからも察せられるとおり、テルグ映画のリメイク。オリジナルは“Okkadu”(2003)で、Mahesh Babu(マヘーシュ・バーブ)主演。未見だし、オリジナルとの違いも知りたいのだが、古いからかお手軽なところでは手に入らないようだ。
  • あらすじを読んだかぎりでは、典型的な南インドのスーパーヒーローものだったが、観てみたらちょっと違っていた。Arjun Kapoorがスーパーヒーローっぽくないのが新鮮だし、アクションだけでなくロマンスの部分にも重点が置かれている。南インド映画ではボリウッド以上にヒロインが添え物的だが、本作ではヒロインのSonakshi Sinhaがかなり出ずっぱりで、しっかりと存在感があってよい。
  • Arjun Kapoorは、顔もそんなに好みではないし、最近太り気味でもあるのだが、なんとなく好感度が高い。“Gunday”ではバカっぽかったけれど、“2 States”でインテリをやったらなぜかエロくなった。そのせいか単純なスーパーヒーローには見えず、普通の人っぽさ、時おり見せる弱そうな雰囲気、エロさといったものが独特の味わいを醸しだしていて、単純なストーリーに厚みを感じさせる。
  • Arjunはカバディ選手の役なので、「カバディカバディ…」とつぶやきながら闘いを挑む。このように、主人公がやっているスポーツとアクションシーンを結びつけ、かつ強さに正当性を与えるという試みは、最近“Madras”、“Govindudu Andarivadele”と立て続けにみている。
  • Shruti Hassan(シュルティ・ハーサン)が歌っている“Joganiyan”が、曲も、ArjunとSonakshiのソングシーンもなかなかよい。雨とか路地とか好みの道具立てが揃っているし、ふたりが色粉を塗りあったりするところもエロくてよい。
  • そのShruti Hassanもアイテム・ナンバー出演していて(自分が出ていないシーンの曲を歌っているのがなんとなく不思議)、安定のエロさをふりまいている。Shruti、そろそろボリウッド大作のヒロインに抜擢されてもいいと思うんだけれど。
  • 映画の舞台は、Uttar Pradesh州のMathuraとAgra。ボリウッド映画で政治が腐敗している話というのは、だいたいUP州が舞台のような気がする。