実録 亞細亞とキネマと旅鴉

サイトやFlickrの更新情報、映画や本の感想(ネタばれあり)、日記(Twitter/Instagramまとめ)などを書いています。

2013年の映画をふりかえる

2013年の映画をふりかえって、次の6種類のベストテンを選んでみた。

  • 今年観た初見の映画ベスト10
  • 今年観た初見のアジア映画ベスト10
  • 今年観た初見の中華圏映画ベスト10
  • 今年日本で劇場公開された映画のベスト10/ワースト3(今年観ていないものも含む)
  • 今年インドで劇場公開されたインド映画のベスト10/ワースト3
  • 今年再見した映画ベスト10

対象はスクリーンで観た60分以上の映画(複数監督によるオムニバスは除く)。選定基準は個人的な好みであり、また観たいかどうか、いつでも観たいかどうかが重要なポイント。客観的にみて傑作かどうかは考慮しない。

今年観た全映画はこちら(まだ未完成)で、合計300本。このうち初見の映画は241本。

ついでに今年よく行った映画館トップ10も挙げておく(2本立て、3本立ては1回と数えるが、別プログラムであれば同日でも別物としてカウントした)。

今年観た初見の映画ベスト10

  1. 遭難者(Le naufragé)+女っ気なし(Un monde sans femmes)/ギヨーム・ブラック
  2. グランド・マスター(一代宗師)/王家衛(ウォン・カーウァイ)
  3. グッバイ・ファーストラブ(Un amour de jeunesse)/ミア・ハンセン=ラブ
  4. 唐爺さん(老唐頭)/徐童(シュー・トン*)
  5. 熱波(Tabu)/ミゲル・ゴメス
  6. 花咲くころ(Grzeli nateli dgeebi)/ナナ・エクチミシヴィリ、ジーモン・グロス
  7. 夏休みの宿題(暑假作業)/張作驥(チャン・ツォーチ/ジャン・ズオジー*)
  8. わたしはロランス(Laurence Anyways)/グザヴィエ・ドラン
  9. 北陸代理戦争/深作欣二
  10. 追憶のマカオ(A Última Vez Que Vi Macau)/ジョアン・ペドロ・ロドリゲスジョアン・ルイ・ゲーラ・ダ・マタ

※『遭難者』と『女っ気なし』はいずれも60分に満たないが、続篇っぽい内容でもあるので、ひとまとめにしてランキングに入れた(どうしても入れたかったので)。

グランド・マスター [Blu-ray]

グランド・マスター [Blu-ray]

北陸代理戦争 [DVD]

北陸代理戦争 [DVD]

今年観た初見のアジア映画ベスト10

  1. グランド・マスター
  2. 唐爺さん
  3. 夏休みの宿題
  4. 北陸代理戦争
  5. 反逆のメロディー/澤田幸弘
  6. GF*BF(女朋友。男朋友)/楊雅竽(ヤン・ヤーチェ/ヤン・ヤージョー*)
  7. 見知らぬあなた(陌生)/權聆(チュエン・リン*)
  8. 理髪店の娘(理髪店的女兒)/林麗娟(シャーロット・リム)
  9. 黒夜行路(鄢夜行路)/李添興(ジェームス・リー)
  10. 小荷/劉姝(リウ・シュー*)

今年観た初見の中華圏映画ベスト10

  1. グランド・マスター
  2. 唐爺さん
  3. 夏休みの宿題
  4. GF*BF
  5. 見知らぬあなた
  6. 理髪店の娘
  7. 黒夜行路
  8. 小荷
  9. ピクニック(郊遊)/蔡明亮(ツァイ・ミンリャン/ツァイ・ミンリアン*)
  10. 罪の手ざわり(天注定)/賈樟柯(ジャ・ジャンクー/ジア・ジャンコー*)

今年日本で劇場公開された映画のベスト10

  1. 遭難者+女っ気なし
  2. 3人のアンヌ(다른 나라에서)/洪尚秀(ホン・サンス)
  3. グランド・マスター
  4. 三姉妹〜雲南の子(三姊妹)/王兵(ワン・ビン*)
  5. グッバイ・ファーストラブ
  6. 熱波
  7. わたしはロランス
  8. 恋の紫煙(志明與春嬌)/彭浩翔(パン・ホーチョン)
  9. 眠れる美女(Bella Addormentata)/マルコ・ベロッキオ
  10. ヴァン・ゴッホ(Van Gogh)/モーリス・ピアラ

3人のアンヌ [DVD]

3人のアンヌ [DVD]

今年日本で劇場公開された映画のワースト3

  1. きっと、うまくいく(3 idiots)/ラージクマール・ヒラニ
  2. インターミッション/樋口尚文
  3. ドラゴンゲート 空飛ぶ剣と幻の秘宝(龍門飛甲)/徐克(ツイ・ハーク)

今年インドで劇場公開されたインド映画のベスト10

  1. Lootera/Vikramaditya Motwane(ヴィクラマディティヤー・モートーワーニー)(ヒンディー語)
  2. Lucia/Pawan Kumar(パワン・クマール)(カンナダ語)
  3. Shuddh Desi Romance/Maneesh Sharma(マニーシュ・シャルマ)(ヒンディー語)
  4. Neelakasham Pachakadal Chuvanna Bhoomi/Sameer Thahir(サミール・ターヒル)(マラヤーラム語)
  5. Raanjhanaa/Anand L. Rai(アーナンド・L・ラーイ)(ヒンディー語)
  6. The Lunchbox/Ritesh Batra(リテーシュ・バトラ)(ヒンディー語)
  7. John Day/Ahishor Solomon(アシショール・ソロモン)(ヒンディー語)
  8. Goliyon Ki Raasleela Ram-Leela/Sanjay Leela Bhansali(サンジャイ・リーラー・バンサーリー)(ヒンディー語)
  9. Aashiqui 2(愛するがゆえに)/Mohit Suri(モーヒト・スーリー)(ヒンディー語)
  10. D-Day/Nikhil Advani(ニキル・アドヴァーニー)(ヒンディー語)

今年インドで劇場公開されたインド映画のワースト3

  1. Dhoom: 3/Vijay Krishna Acharya(ヴィジャイ・クリシュナ・アーチャーリヤ)
  2. Krrish 3/Rakesh Roshan(ラケーシュ・ローシャン)
  3. Chennai Express/Rohit Shetty(ローヒト・シェッティ)

※単純に並べれば必ずしもそうはならないものもあるけれど、あえてワーストと言いたい、ということです。

今年再見した映画ベスト10

  1. 麥秋/小津安二郎
  2. 花様年華(花樣年華)/王家衛
  3. 旅芸人の記録(Ο Θίασος)/テオ・アンゲロプロス
  4. 藍色夏恋(藍色大門)/易智言(イー・ツーイェン/イー・ジーイエン*)
  5. 珈琲時光/侯孝賢(ホウ・シャオシェン/ホウ・シアオシエン*)
  6. 県警対組織暴力/深作欣二
  7. ラブホテル/相米慎二
  8. 淑女は何を忘れたか/小津安二郎
  9. 楽園の瑕 終極版(東邪西毒)/王家衛
  10. 晩春/小津安二郎

あの頃映画 松竹DVDコレクション 「麥秋」

あの頃映画 松竹DVDコレクション 「麥秋」

藍色夏恋 [DVD]

藍色夏恋 [DVD]

珈琲時光 [DVD]

珈琲時光 [DVD]

県警対組織暴力 [DVD]

県警対組織暴力 [DVD]

ラブホテル [DVD]

ラブホテル [DVD]

あの頃映画 松竹DVDコレクション 「晩春」

あの頃映画 松竹DVDコレクション 「晩春」

今年よく行った映画館トップ10

  1. オーディトリウム渋谷:37回
  2. PVR Koramangala(バンガロール):32回
  3. ユーロスペース:26回
  4. TOHOシネマズ 六本木ヒルズ:23回
  5. 神保町シアター:16回
  6. 東京国立近代美術館フィルムセンター:15回
  7. 有楽町朝日ホール:12回
  8. シネマヴェーラ渋谷:9回
  9. ラピュタ阿佐ヶ谷:9回
  10. シアター・イメージフォーラム:8回

今年は日本にいるときにバカみたいに映画を観たので、生まれてはじめて年間300本を達成した(ただし重複、短篇を含む)。印象に残っているのはシネ・マレーシアと中国インディペンデント映画祭で、彭浩翔と王家衛の特集上映に行けなかったのが残念だった。劇場公開作品に関しては、年に2、3度帰国すればだいたい拾えることがわかったので、来年もがんばりたい。

インド映画は今までにないほど観たけれど、今年の公開作を数えると、日本で観たものも含めて37本しか観ていなかった(ヒンディー語26本、タミル語3本、カンナダ語3本、マラヤーラム語3本、アッサム語1本、マラーティー語1本)。来年はせめて100本は観たい(テルグ語映画も観なければ)。