実録 亞細亞とキネマと旅鴉

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“Satyagraha”(Prakash Jha)[C2013-23]

PVR Koramangalaで、Prakash Jha(プラカーシュ・ジャー)監督の“Satyagraha”(facebook)を観る。ヒンディー語Amitabh Bachchan(アミターブ・バッチャン)、Ajay Devgn(アジャイ・デーヴガン)、Kareena Kapoor(カリーナー・カプール)主演、Arjun Rampal(アルジュン・ラームパール)ご出演。

  • 政府の不正や腐敗に対する市民運動を描いたもの。2011年のアンナー・ハザーレーによる汚職防止法制定要求運動がモデルとのこと。
  • 背景知識不足だし、台詞依存度が高いのでよくわからないところは多々あるが、展開が安易で説得力に欠けるところが見受けられるように思った。しかし、運動のなかでいろんな問題が起きてうまくいかず、混沌としたままの重苦しいエンディングはよかった。運動がうまくいってめでたしめでたしになったらどうしようとちょっと危惧したけれど、さすがにそれはなかった。
  • 硬派な内容の映画なので、“Madras Cafe”みたいに歌や踊りを排したクールな作りにすればよかったのに、アジャイ・デーヴガンとカリーナー・カプールのイメージビデオ風ラブシーンとか、中途半端に歌が入ったりするのが俗っぽい。
  • アミターブ・バッチャンがクレジットのトップなのは名誉職的なものかと思ったら、本当に主役で、死にそうになるまでハンガーストライキをする現代のガンディーを大熱演。アジャイ・デーヴガンは濃すぎて太すぎて好みではないけれど、存在感というかただずまいはなかなかいい。これを観ようと思ったいちばんの理由はアルジュン・ラームパールだけど、中途半端な役柄であまり魅力を発揮していなかった。カリーナーはきらい。
  • 途中で「まさかこれ、アジャイ・デーヴガンが我慢に我慢を重ねたあげく、悪徳政治家のところに殴り込みに行く話?」と思ったが、さすがに違った。
  • 息子が死んだあと、嫁のAmrita Rao(アムリタ・ラーオ)とバッチャン様がちょっとアヤしい雰囲気に。「い、いけません、お義父様…」という展開には残念ながらならず。