実録 亞細亞とキネマと旅鴉

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『笹笛お紋』(田中徳三)[C1969-33]

ラピュタ阿佐ヶ谷のモーニングショー「昭和の銀幕に輝くヒロイン[第61弾]安田道代」(公式)で、田中徳三監督の『笹笛お紋』を観る。

安田道代のミニスカ着物目当てに観に行ったのだが、これがなんだか残念な出来。かなり短くて太もも丸出しだが、女子高生のスカートと同様、微妙に短すぎる(5ミリくらい?)感じがする。着物がかなりペラペラな感じなのと、全体の形があまり格好のいいものではないのとで、すごく安っぽい雰囲気。最近ギャルが着ているカラフルな短い浴衣みたいなのとか、ああいう感じの安っぽさで、とにかくかわいくない。それから、下に明らかに色っぽくないものをはいているので、「パンツ見えそうなドキドキ」がないのもいけないんだと思う。せめて胸の谷間がほしいかも。着物が短すぎるくらいに短いので、安田道代の脚はたっぷり見られるが、体育会系の肉感的な脚なのであまり興味がわかなかった。わたしはモデルさん的な、すっーと細くてきれいな脚が好きだ。

内田良平が出ていたので、相手役であることを期待して観ていて、安田道代が窮地に陥るところで「きっとここに内田良平がやってきて助けてくれるにちがいない」と予想したら違った。しかし、お竜さんみたいにいつも男に助けてもらうのではなく、自力で窮地を脱していたのは好ましい。ただ、男たちは彼女をどうにでもできたのに、彼女が自力でなんとかするまで待っていてあげたように見えてしまったのは残念。

安田道代を助ける役目をするのは、内田良平ではなくて冨士眞奈美。そして実は、彼女が内田良平の相手役。しかしこのころの冨士眞奈美は、すでに春川ますみ化というかぴったんこカンカン化済み。そんな冨士眞奈美に追い返され、さらに安田道代にあっさりやられる内田良平が気の毒。

北竜二も出ていたので、「北竜二だからぜったいなんかされるぞ」と、心の中で安田道代に忠告の念を送っていたのに、ただのいいおじいさんだったのでがっかり。