実録 亞細亞とキネマと旅鴉

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『香港四重奏II(香港四重奏II)』(Brillante Mendoza, 何宇恆, Apichatpong Weerasethakul, 關錦鵬)[C2011-S]

同じくTOHOシネマズ六本木ヒルズで、オムニバス映画『香港四重奏II』(東京国際映画祭)を観る。第24回東京国際映画祭のアジアの風部門アジア中東パノラマの一本。『香港四重奏』[C2010-70]には香港人が描かれていたが、こちらは香港の外から来た人が主に描かれている。

『パープル(紫)』

ブリランテ・メンドーサ監督、レネ・ドゥリアン主演。妻を亡くした男性が、その思い出とともに歩く話。

『機密洩れ(天機洩)』

何宇恆(ホー・ユーハン/ホー・ユーホン*)監督、惠英紅(クララ・ワイ)、徐天祐(チョイ・ティンヤウ)主演。怪しい男の捜査をするマレーシアと香港の刑事たちと、その男の身辺を探ろうとする、泊まっているホテルの女主人(惠英紅)たちが交互に描かれる。マレーシアの刑事たちがケータイで写真を撮ったり、マレーシア華人の刑事がマレー人と呼ばれていちいち華人と訂正したり、一見ストーリーとは直接関係ないような、無駄があふれている感じがとてもよかった。

『Mホテル(M酒店)』

アピチャッポン・ウィーラセタクン監督、チャイシリ・ジワランサン主演。ホテルの窓際にいる男たちのショットと、窓から見える景色のショットだけからなる。意味は不明ながら、窓から見える公園のようなところはどこだろうとか、今バスに乗ったのはホテルにいた男かもしれない(そんなことはなかったけれど)とか、いろいろ考えながら観ていたらそんなに退屈しなかった。

『上河図(じょうがず)(上河圖)』

關錦鵬(スタンリー・クワン)監督、林家棟(ラム・カートン)主演。空港から街に向かうバスに乗り合わせた人々を描いたもの。乗客の中には、亞洲國際博覽館で公開されている清明上河圖のアニメ版を観に行く人たちがいて、バスに乗り合わせた多様な人々を、清明上河圖に描かれている人々になぞらえている。広東語、北京語、日本語などの様々な会話が聞こえ、そこに様々な人生の一端が垣間見えるのがおもしろい。