バンガロールに来ちゃったの

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『ウィーンのカフェハウス』(田部井朋見)[B1364]

『ウィーンのカフェハウス』読了。

ウィーンのカフェハウス

ウィーンのカフェハウス

一冊でウィーンのカフェハウスのことがひととおりわかる便利な本。しかし、あまりディープなことは書いてない。カフェハウス全体についてはそれなりに書いてあるが、「第3章 カフェハウス・名店ガイド」が寂しい。

ここでは22軒のカフェハウスが紹介されているが、各カフェハウスに対して文章2ページ、写真1ページ程度。すべてのカフェハウスについて、店の歴史、建物の歴史、内装の改装履歴、インテリア、伝統的構成要素の有無、通った人物、文学や映画への登場、ケーキ、食事メニュー、ここを選んだポイント、著者の個人的な思い出などについて書いてほしい。店によってこの中のいくつかが書いてはあるが、せっかくなのでもう少し網羅的に詳しく書いてほしいと期待してしまう。

それに食べ物の写真が足りない。この店に行きたいとアタマで考えるときのポイントは、歴史やインテリアなどが優勢だが、うまそうな写真を見たらそんなものは消し飛んで、抗しきれずにその店へ行ってしまう。うまそうな食べ物の写真は、それだけ大きな力をもっているのだ。

それに関連してこの本でいちばん問題なのは、せっかくケーキの紹介があるのに、すべてのケーキの写真が載っていないこと。だいたい食べ物というのは、いくら文章でがんばって説明しても、実物を見ないことには意味をなさないと思う。また、せっかく写真が載っていても、詳細のわからない集合写真が多い。一個ずつアップでどーんと載せてほしい。