バンガロールに来ちゃったの

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『4:30』(Royston Tan)[C2005-29]

生まれてはじめての「ひとり吉野家」で牛丼をかきこんだあと、三本めは、陳子謙(ロイストン・タン)監督の『4:30』。2005年のNHKアジア・フィルム・フェスティバル(id:xiaogang:20051217#p2)以来の二度めだが、やっぱりこの映画は好きだなあと再認識。ゆったりとした空気感、青緑っぽい色づかい、韓国人、ジョン(金榮俊/キム・ヨンジュン)と少年、シアオウー(蕭力源/シャオ・リユアン)がほんとうに少しずつ近づいていく感じ。今回は、眠いなんてこともぜんぜんなく、食い入るように観た。

今回、印象に残ったり気になったりしたこと。

  • シアオウーがアパートの階段に座っているジョンを見つけたとき、隣に座るよう促すように、ジョンがほんの少しだけ横につめてスペースを空けようとする。そのつめ方が、ほんとうに1センチとかそのぐらいの、気づかないくらいわずかなのがいい。
  • シアオウーは、作文にも書いているように、ジョンに父親になってもらいたいという願望をもっている一方で、興味の抱き方や腕にすがって泣くところなどをみると、ホモセクシャルっぽい関心も感じられる。
  • シアオウーがジョンの部屋へ忍び込み、少しずつ痕跡を残していくのは、どうしても『恋する惑星[C1994-38]を連想しないわけにはいかないが、今回はちょっと違う認識をもった。これは、監督が『恋する惑星』の影響を受けているというだけではなく、シアオウーが『恋する惑星』を観て真似しているのだと。
  • シャオウーが家で『12階』を観ているシーンがあって(音声のみで画面は映らない)、大陸から来た嫁の台詞だけいっしょにしゃべっている(だと思ったんだけれど、ほかの人のブログを見ると別の人の台詞だと書いてあったから違うかもしれない【19-9-2009追記】)。あれは大陸風の華語の発音を練習しているのだろうか(おかあさんが北京に行っているのと関係があるのか?)。
  • ジョンは毎日同じ柄のパンツをはいていた。シンガポールに来てから5枚組とかを買ったのだろうか。毎日違う柄じゃないと楽しくないと思うのだが。
  • この映画にも学校(授業)のシーンがあって、やはりシンガポールで義務教育は受けたくないという感を強くする。作文が規定より短くても、よく書けていればいいと思うのだが。シアオウーが隠したものをチクるほかの子供たちも最低。

上映後に松岡環さんのトークがあったが、時間が遅いのでパスし、外に出ようとすると滝のような大雨。こんなことならトークを聞いておけばよかったと思いながらしばらく待つが、どうにもならなそうなので雨の中を帰る。