『九份・淡水・桃園と台北近郊 - 歴史遺産の宝庫をめぐる』読了。
- 作者: 邸景一,荻野純一,中島賢一,柳木昭信,伊東ひさし,旅名人編集室
- 出版社/メーカー: 日経BPコンサルティング
- 発売日: 2008/06/26
- メディア: 単行本
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読むのに時間がかかるのは、おもしろくないからだ。文章で書かれているが、旅行記ではない。旅自体が目的ではなく、ガイドブックを書くための旅だから、著者のこだわりがないというか、著者の顔が見えないというか、そういう点でおもしろくないのだと思う。でもガイドブック的な客観的な内容かといえばそうでもない。日本が残したものに出会うとやたらと喜ぶ、特に神社に弱いという、最近よくあるパターン。がっくり。
やたらと「であった」を連発する文体も嫌い。写真だけは豪華で、オールカラーで数も多く、そのために紙も上質だ(したがってやたらと重い)。しかしそのわりにぱっとせず、「なんでそこ撮るかな」「なんでこういうアングルで撮るかな」とつっこみたくなるものがすごく多い。写真中心といってもいい構成なのに、写真が単なる資料にしかなっていない。もったいない。