実録 亞細亞とキネマと旅鴉

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『知られざるイタリアへ 終わりなき旅路:イタリア編』(ロバート・ハリス)[B1308]

『知られざるイタリアへ 終わりなき旅路:イタリア編』読了。

知られざるイタリアへ―終わりなき旅路イタリア編

知られざるイタリアへ―終わりなき旅路イタリア編

「イタリアへ行きたい気分」を高めるため、イタリア紀行本を買ってみた。

  • 紀行本を書くために旅行に行く人は信用できない。
  • ニュー・シネマ・パラダイス[C1989-10]が好きな人は信用できない。
  • 「イタリア篇」ではなく「イタリア編」と書く人は信用できない。
  • でも、『遠い太鼓』[B552]を持って旅に出る人は信用できるかも。

それなりにおもしろく、すぐに読み終わる、可もなく不可もなくという感じの本。人との出会いがメインにすえられているので、基本的には旅行の参考にはならない。

参考になりそうな点は次のとおり。

  • レンタカーで旅をしていること。特に、パレルモからミラノまでという行程は理想的。わかったことは、カーフェリーから下りるのがたいへんなこと、中規模以上の都市の道がわかりにくいこと、行き先表示の標識が読みにくいこと。よくおぼえておこうね、運ちゃん(すなわちJ先生)。
  • ロケ地めぐりをしていること。ただし、『ニュー・シネマ・パラダイス』と『ゴッドファーザー[C1972-04]シリーズというところがいまひとつ。でも『ゴッドファーザー』のロケ地は行ってみてもいい。ロケ地めぐりは、ロケ地を見ること以上に探すこと(わかっている場合でも自力でそこに行くこと)が醍醐味だと思うが、この本では案内してもらっているのでちょっとつまらなそう。