実録 亞細亞とキネマと旅鴉

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『ウエスト・ゲートNo.6(六號出口)』(林育賢)[C2007-33]

六本木の最大の問題は、無印良品がないことだ。有楽町に移動して、Meal MUJIで昼ごはんを食べたり無印で買い物したりして、ふたたびシネマート六本木へ。二本めの『DNAがアイ・ラブ・ユー』は、わたしの苦手な『靴に恋する人魚[C2005-17]の李芸嬋監督なのでパスし、三本めの『ウエスト・ゲートNo.6(六號出口)』を観る。ヘンな邦題がついているが、『西門6番出口』でいいじゃないですか(『西門町6番出口』のほうが哀愁を帯びていていいけれど、駅の名前は西門でしたね)。

『ジャンプ!ボーイズ』[C2004-42]の林育賢(リン・ユゥシェン)が初めて撮った劇映画ということで観に来たが、いろいろてんこ盛りのバラエティ番組のような映画。若気のいたりというか、少なくとも輔導金をもらって撮るような映画ではないと思われる。西門町が舞台の青春映画というのは、『青春神話』[C1992-71]や『天幻城市』[C1992-51]を連想させもするが、若者たちの出口のなさは表面的、図式的で、これらの映画のような切実さは感じられない。ポップとシリアスのバランスが悪いせいもあるし、主演の女の子たちにいまひとつ魅力が感じられないせいもあるだろう。

冒頭から峨嵋立體停車場(LINK)が出てきたのには、思わず身を乗り出した。西門町だから、ほかにも見たようなところがたくさん出てくるのはうれしい。ヒロイン(劉荷娜/ユ・ハナ)は台北市立第一女子高等中學(LINK)の生徒で、校門のところも登場。おなじみの緑色のブラウス姿を見せているのはいいが、短めスカートにハイソックスって、そんな格好をしている北一女中生は見たことがありません。

ところで高校生にカツアゲされていたのは、『花蓮の夏』[C2006-17]の正行くんですよね?

今日出京したのは、主演の彭于晏(エディ・ポン)がゲストで来る昨日を避けたからである。ところが知らないあいだに今日も来ることになっていて、11時前の時点で後ろ二列しか取れないという混雑ぶり。女性(婉曲な表現)がいっぱいでうんざりしたけれど、ふつうのチケットで思いがけのう彭于晏も見れたからラッキーというべきか(別にファンではない)。彭于晏ってちょっと濃いーよなあと思っていたが、ナマ彭于晏は、髪型が変わったせいもあってか顔がすっきり細くなっていて好印象だった。最初の日本語の質問シートをほぼ完璧に読んで観客をわかせたが、意味はわかっていなかったようだ。

この映画が始まる前に一階のショップを覗いたら、なんと『チェブラーシカ』のサントラ(日本版オリジナル)が出ていた。さっそく購入。とてもうれしい♪