実録 亞細亞とキネマと旅鴉

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『日本俠客伝 白刄の盃』(マキノ雅弘)[C1967-32]

ドトールで珈琲を飲んでミルクレープを食べてから、3本目の『日本俠客伝 白刄の盃』(映画生活/goo映画)。今日は3本とも、DVDも出ているせいか比較的観客は少なめ、出足も遅めだ。

日本侠客伝 白刃の盃 [DVD]

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これは以前録画で観たことがあって、けっこういまいち感があったように記憶していたのだが、思っていたより全然おもしろかった。ただし地味である。まず舞台が銚子というのが地味。しかも運送屋の話だからファッションも地味で、健さんだって滅多に着流しを着ない。キャストがまた地味で、3本とも出ている人を除くと、松尾嘉代がひとりでがんばっているばかり。

というわけで、今日観た3本の共通点について。

  • 健さんの相手役が藤純子
  • 悪役が天津敏。
  • 内田朝雄がいい人。
  • 長門裕之が重要な役で出てくる。もっとも、この『白刄の盃』ではわりといつもの長門だった。
  • 最初に殴り込んだ健さんではない人たちが、ピストルで撃たれて死ぬ。

次の3本立て(といっても料金は別々)までに最初の3本も観なおして、類似点などを確認しておきたいものだ。しかし、内田朝雄がいい人の映画を続けて3本も観てしまうと、価値観というか脳内のマッピングが変わってしまいそうである。

晩ごはんは、今日の仕上げにぴったりの天津飯店。思わず「あまつはんてん」と読んでしまいそうになる。天津は好きな街だが、「天津」の文字が目に留まると「あまつ?」と思ってしまうことがあるわたしは病気だろうか。ところでその天津敏だが、かなりの二枚目なのに、いつも狙う女に嫌われて気の毒である。『白刄の盃』でも、政略結婚させられそうになる組合長の娘が「ヤクザと結婚なんてぜったいにイヤよ」とか言って家出するのだが、顔を見て「あ、いい男」とか思わないのかな。