今日は一日フィルムセンターで、『日本俠客伝』シリーズを3本観る予定。昨日上映された3本が傑作揃いなのだが、これらはもう何度も観ているので今回はパス。今日のは、初回の『日本俠客伝 血斗神田祭り』(映画生活/goo映画)のみ劇場で観ている。DVDでもわりと最近(と言ってももう1年半前か)観たのだが(id:xiaogang:20060803#p2)、あまりによかったのでもう一度スクリーンで観ることにした。絶対にいいとわかっている映画を観に行くことほどウキウキするものはない。
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ヤクザ映画などの男の映画は、アクションシーンよりも、男二人が話している場面というのがいちばんの見せ場だと思う。静の場面がすばらしいと、動の場面も生きてくる。この映画では、やはりまず鶴田浩二と高倉健である。女の話をするというのも珍しくていい。鶴田浩二と長門裕之が並んで話すシーンもよかった。こういった通じ合うものがあるふたりというのではないが、鶴田浩二が天津敏に呼ばれるシーンもなかなかの見せ場。鶴田浩二(が演じる長次)の品格に誰もが圧倒されている雰囲気が圧巻。
しかし、跡継ぎもいないしたいして興味もなさそうなのに、健さんやよ組の自己満足のために澤せいの再建を背負わされる藤純子はかなり気の毒だ。