- 今年の冬休みは、12/29から1/5まで台湾へ行くことにした。本当は1/6までの予定だったのに、軟弱なJ先生が勝手に一日休みにして許せん。主な目的は、『花蓮の夏(盛夏光年)』[C2006-17]と『電姫戲院』(『それぞれのシネマ』[C2007-13]侯孝賢篇)。それに高鐵(台湾新幹線)とレンタカー。
- 大船から7:07の成田エクスプレスで成田空港へ。八甲田山死の行軍の恐怖から逃れられて、ああらくちんだ、ああのんきだね。と思ったら、東京を過ぎたあたりから時々すごく寒くなってムカつく。J先生が「朝ごはんはぜったいROYAL」と言い張るので、おなかがすいて倒れそう。寝るしかないが、寒くなるたびに目覚める。
- 成田空港のトイレにシャワートイレが登場していた。全部ではなく一部だけ(ドアに書いてある)なのがケチくさい。それに便座が冷たかった。
- 液体の持ち込みが制限されてから初めての海外旅行。荷物は全部機内持ち込みなので、すべての液体をジプロックに入れなければならないが、二人で手分けすれば楽勝だ。でも女の子の一人旅だったら、本当に必要な量の小さい容器に移し替えないと苦しいと思う。いちおうドキドキして臨んだが、どの程度チェックしているのかも定かではなく、あっけなく通過。
- 11:40発のエアーニッポンEL2109で台北へ向かう。エアーニッポンはたぶん初めて。窓側二列の小さい飛行機なのはよかったが、台湾の新聞を積んでいなかったので、二度と乗るものかと思う。機内食はもちろんまずい。
- 定刻の14:45より少し早めに到着。成田空港も「今日が出国のピーク」と言いながらすいていたが、桃園國際機場はガラガラにすいていて、あっという間に入国。バスで高鐵桃園站へ向かう。ふつうの市バスで、チケットも空港では買えず、バスで直接払う。20分ほどで到着。ちなみに、桃園國際機場は桃園縣大園郷に、高鐵桃園站は桃園縣中壢市にある。桃園縣だから桃園と言っても間違いではないが、いずれも桃園市ではない。
- 高鐵のチケットはネットで買っていたので、今日はただ受け取るだけ。「予約されていません」とか「お金が払われていません」とか言われるんじゃないかと思ったら、そんなこともなくあっけなくゲット。高鐵はオレンジ色がイメージカラーで、職員の制服もオレンジ色だし、若くて比較的ルックスのいい人をそろえていて明るい雰囲気(台鐵とはずいぶん違う)。
- 高鐵桃園站は、まわりも中もがらんとしている。中にあるのは7-ELEVENと摩斯漢堡(モスバーガー)ぐらい。時間に余裕のある列車を取っていたので、新聞を読んだりしながら摩斯漢堡などで1時間半くらい時間をつぶす。芸能欄目当てで、「馬英九二審無罪」というムカつく見出しの蘋果日報を買うが、たいしたニュースはない。その代わり「寒波がくる」という恐怖のニュースが…。
- 駅のトイレはかなりきれい。洋式と和式が半々で、トイレットペーパーはもちろん、シートペーパーもある。ハンドドライヤーとペーパータオルも両方ある。そのうえ、なんと左写真のような注意書きが。トイレットペーパーを流していいんだ。駅のトイレなのに。画期的。でも汚物入れとは別に大きなゴミ箱があるのはなぜ?
- 16:52発の高鐵(右写真)で台南へ。入国してまず台北へ行かないのは初めてだ。高鐵自体には別に興味はないけれど(J先生は鉄ちゃんみたいにはりきっていた)、たしかに快適である。桃園-台南間がたったの1時間半弱。しかし高鐵台南站は街からえらく離れており、台南火車站までバスで40分もかかった。桃園は小雨だったが、台南は降っていない。
- ホテルにチェックインしてから晩ごはんに出かける。時間も遅いので、度小月擔仔麺で軽めに済ます(id:xiaogang:20071229#p2参照)。日本人は一組くらいしかいなかったが、観光客がいっぱいで写真撮りまくり。以前は台湾人はポートレートしか撮らず、食べ物だの建物だの路地だのを撮っているとヘンな目で見られたが、今ではみなさんいろんなものを撮っておられます。
- 今は中正消防分隊などが入っている原台南合同廳舍(左写真)は、クリスマス・イルミネーションでライトアップされている(特に消防車が派手だった)。台南の観光地のなかではとりわけ好きな孔廟(こうしびょう♪)(右写真)も、ライトアップされていて夜でも入れる。控えめなライトアップが幻想的な雰囲気を醸し出していて、夜の孔廟もなかなかだ。
- 夜の台南はけっこう寒いが、歩いていたらその気になってきたので、莉莉水果店で草苺冰を食べる(id:xiaogang:20071229#p3参照)。さすがに体が冷えて氷部分は完食できず。それから新光三越向かいの広場みたいなところで、赤崁燒というものを買って食べる。人形焼のようなものだが中がカスタードクリームで、超熱々なのが飛び出してきて困った。熱くて味がよくわからなかったが、クリームがいまいちな気がした。
- 誠品書店と並ぶ台湾二大書店のひとつ、金石文化廣場へ。少し前まで台湾は地図不毛地帯で(軍事機密とかそういうこともあったんだと思う)、ロクな地図がない、更新されない、ガイドブックに地図がない…というひどい状態だったが、最近やっと充実してきた。薄いけれども地図が充実した台南縣と花蓮縣のガイドブックを買う。
- 台南のホテルは劍橋大飯店。これまで泊まったことのあるホテルの三倍くらいの値段だが、中心部に近くて駅からも歩けて、立地は申し分なし。部屋は広いし、インターネットは無料だし、コンセントはたくさんあるし、洗濯ロープもあるし、バスマットやシャワーカーテンもあるし(南部の安ホテルにはふつうない)、部屋の中も申し分なし。
- このホテルの唯一かつ最大の欠点は、「トイレットペーパーを便器に捨てないようお願いします。ありがとうごぢいます。」と書いてあることだ。高鐵の駅で感動したあとだけにショックもひとしお。でもやっぱり捨てちゃいました、ごめんなさい(問題なく流れていた)。外ではきちんと分別するよい子だが、さすがに使用済みトイレットペーパーの横に洗濯物を干したり一緒に寝たりはしたくない。
- 今日の歩数は14828歩。移動の一日だったのでやむを得ない。