チケットぴあに並んでいるあいだに『映画と写真は都市をどう描いたか』も読了。
- 作者: 高橋世織
- 出版社/メーカー: ウェッジ
- 発売日: 2007/03/01
- メディア: 単行本
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この本を買ったのは、タイトルが、ロケ地研究家としては読まなければならないもののように思えたからである(実物を見つけることができなかったので、未確認のままネットで購入)。しかし結論からいえば、期待したようなこと(それは何かと聞かれると困るのだが)はほとんど書かれていなかった。
私の期待に多少はかなっているといえるのは、黒沢清の『映画のなかの都市の記憶』くらいで、これは自身の映画のロケ地選びやロケーション撮影についてのものである。しかしながら、わたしはその中のごく一部しか観ていないため、概念的な理解にとどまった。蓮實重彦の『無声映画と都市表象 - 帽子の時代』もなかなかおもしろかったが、これは都市という概念がどのように表象されたかという話であって、都市そのものを写すことについてのものではなかった。