実録 亞細亞とキネマと旅鴉

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『波の塔』(中村登)[C1960-50]

清水宏特集へ行っていたJ先生と合流し、続けてラピュタ阿佐ヶ谷の「映画×温泉 湯けむり日本映画紀行」(LINK)。今度の温泉は下部温泉、映画は中村登監督の『波の塔』(映画生活/goo映画)。

波の塔 [DVD]

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今日いちばんの見ごたえのある映画で、最近の映画を観たあとでこういう落ち着いた映画を観ると安心する。主演は有馬稲子津川雅彦だが、もちろん南原宏治を満喫するための映画。なかなか出てこなくてさんざんじらされたが、予想どおり有馬稲子の夫役で登場。悪者だけどどこか憎めない役で、出番も多くて満喫した。J先生は下部温泉の旅館の主人を演じた竹田法一を満喫したらしいが。

彼岸花[C1958-05](asin:B0009RQXIM)では姉妹を演じていた有馬稲子桑野みゆきが、影のある人妻と純粋無垢なお嬢さんという対照的な役を演じている。また、『秋日和[C1960-05](asin:B0009RQXJ6)と同様、沢村貞子桑野みゆきが母子。ちなみに父親は、佐分利信ではなくて二本柳寛である。ワンシーンながら高橋とよが芸者役で出ていて、いつもの口調で喋っているのも楽しい。

監督が中村登南原宏治様ご出演、というところで観ると決めてしまったので、下部温泉ロケだというのは全然知らなかった。ちょっとアングルは異なるが、写真(2006年7月撮影)のところが出てきた。確認できないが、津川雅彦の回想シーンで鎌倉も出てきたと思う。


阿佐ヶ谷でカレーを食べて帰る。