『ぱんだだ! - 中国・日本パンダ紀行』読了。
- 作者: 大田垣晴子
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2007/04
- メディア: 単行本
- クリック: 2回
- この商品を含むブログ (26件) を見る
サブタイトルどおり、四川省の臥龍中国パンダ保護研究センターと、パンダのいる日本の三つの動物園の探訪記。あまりに簡単な内容なので、少なくとも臥龍についてはもうちょっと詳しく描いてくれてもいいのにと思った。また、全体の半分くらいのページは写真なのに、カメラマンの名前が最後のページに小さく書かれているだけなのが気の毒だ。
パンダ好きとしては臥龍にはぜひ行ってみたいけれど、自分の足か公共交通機関で行けないところには行かない主義なので、なんとなく行かずに終わってしまうような気もする。1000元で5分間子パンダをさわれるらしいが、行ったらやるかどうかも微妙だ。動物をかわいがるということと縁遠い私は、どうしたらいいかわからないうちに5分経ってしまいそうでこわいのと、やはり1000元だと思うと心が荒みそうな気がするからだ。このお金はパンダの育成・研究に使われるらしいので、単なる商売とは違うけれども、なんとなく、金にモノを言わせる側と足元をみてふっかける側という構図にみえて、後味が悪そうだ。「1000元寄付すれば、お礼に5分間さわらせてあげます」という表現なら心が荒まないかも。