草大福を食べながら観たのは『暴動島根刑務所』(映画生活)。
- 出版社/メーカー: 東映ビデオ
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やっていることを見ても、顔つきを見ても、演じている俳優を見ても、どっちが職員でどっちが受刑者だかわからない。制服だけが両者を区別している。そのような刑務所で、刑期が延びるのも懲罰も気にせず、気に入らない奴はやっつけ(そのため金子信雄が早々に死んでしまって、J先生はえらくお嘆きのごようす)、暴動を煽動し、すきがあれば脱走する。そんな前後の見境のない受刑者が松方弘樹。これに対して、少しでも刑期を短くするため、模範囚となり、看守にも協力し、暴動に際しては、有利に和解して待遇改善を引き出そうとする受刑者が北大路欣也。この二人の配役がぴったり合っている。刑務所内では、二人の接触はほとんどなくてそれぞれのエピソードが並行して描かれ、終盤、舞台を刑務所外に移して初めて、二人を中心とするドラマが始まるのがおもしろい。途中、 松方弘樹が溺れかけた子供を助けるというエピソードが、そのあとの展開につながるだけでなく、ラストの伏線にもなっていた。
ちなみに、島根刑務所というのはなく、実在するのは松江刑務所である。