実録 亞細亞とキネマと旅鴉

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下部温泉旅行復路:下部温泉→御殿場→箱根→鎌倉

昨日、梅雨明けしたはずなのに、くもっていて涼しい。夏休みなので猛暑になってほしいのに、「暑くならないといいんですけどね」と仲居さんが呪いをかける。

箱根に寄りたいので、9時すぎにさっさと下部温泉をあとにする。晴れ間の出た富士吉田道の駅で富士山を見たり、御殿場で昼ごはんを食べたりして、1時半ごろ箱根に着く。仲居さんの呪いどおり、陰気なくもり空で肌寒い。今日は芦ノ湖の花火大会らしいが、ぜんぜん盛り上がっていない雰囲気だ。

箱根に来た目的は、『彼岸花』(asin:B0009RQXIM)ロケ地の確認である(id:xiaogang:20060610#p2)。車を停めると、まっすぐ箱根町役場箱根出張所へ向かう。外から屋上へ行けなかったらひそかに役場に忍び込もうとか、いろいろ画策していたのに、国道1号から屋上へ行く通路もちゃんとあって、今でもそこは展望台なのだった。よく見るとこの建物は芦ノ湖の中に建っていて、屋上は道路と同じ高さ。はじめから展望台にするために建てられたように思われる。


『彼岸花』の展望台はやはりここだった。今はもうベンチはなく、手すりのデザインも少し変わっているが、間違いない。ただ、有馬稲子と桑野みゆきがボートに乗っているショットだけは、やはり隣の駐車場あたりから撮られたものである。前回はこれにすっかり騙されてしまった。せっかくロケ地を訪ねたのだから、もうちょっとまわりもよく確認しないといけない。何十年も経っているのだから、絶対変わっているだろうと思い込むのも危険だ。案外、そのまま残っているものがあるのだ。

『父ありき』に出てくる賽ノ河原に寄り、そばじるこを食べ、箱根をあとにする。帰り道はあこがれの箱根ターンパイク。すいていてあっという間に駆け下りたが、本栖みちのくねくねを往復したあとではそれほどの感動もなかった。