『台北ストーリー』読了。
- 作者: 白先勇,朱天文,張系国,朱天心,張大春,黄凡,平路,山口守
- 出版社/メーカー: 国書刊行会
- 発売日: 1999/06/01
- メディア: 単行本
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この短篇集は『台北ストーリー』と名づけられているので、台北を描いた小説が並んでいるのかと思っていた。しかし、どれも台北は出てくるものの、特に台北が前面に出ているわけではなく残念だ。それに1980年代から1990年までの作品が並ぶなかに、唐突に1968年の『最後の夜』が入っているのも、寄せ集め的な雰囲気を増大させている。「新しい台湾の文学」というシリーズでもあるし、新しめのものに揃えてもよかったのでは。
ところで、『奇跡の台湾』に「胡瓜ショー」が出て来たのが笑えた。ほかの固有名詞にはたいてい註がついているのに、これには註がついていないのはなぜだろう?