実録 亞細亞とキネマと旅鴉

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『ジス・イズ・ホンコン』(Miroslav Sasek)

『ジス・イズ・ホンコン』読了。

ジス・イズ・ホンコン

ジス・イズ・ホンコン

チェコスロヴァキア出身の著者が60年代に描いた絵本。『東京ギャング対香港ギャング』や『ならず者』や『神火101 殺しの用心棒』の香港が見られて楽しい(ギャングも銃撃戦もないけれど)。絵として書かれている漢字の看板は、読めるのや推測できるのもあるけれど、けっこう読めない。もどかしいが、それもまた楽しい。

ただ、著者の使った言葉がちょっと違うんじゃないかというところもあり(断言できないので挙げないが)、訳語やカタカナ表記がちょっとというところもある。最後に「ジス・イズ・ホンコン……の今!」と題してその後の変化などを書いたページがあるが、ここも、変化について書いた項目と、単なる註みたいなのが混ざっている。香港に詳しい人を呼んできてもっと詳細な註をつけたらよかったと思う。だけど、なぜに「ジス」?