実録 亞細亞とキネマと旅鴉

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クレープリー・アルモリックのお菓子

クレープリー・アルモリックには焼き菓子類もあって、テイクアウトができる。


左はふつうのフィナンシェのように見えるが、ピスタチオが入っていて中が緑色だ。

これらを食べながら、『チョコレートと兵隊』のDVD-Rを観る。佐藤武監督、1938年、東宝藤原釜足主演。これはプロパガンダ映画ということだが、かなり嫌戦的な雰囲気。今観ると、「幸福な家族を赤紙が引き裂いた」というふうにしか見えない。しかしピーター B. ハーイの『帝国の銀幕 -十五年戦争と日本映画-』(ISBN:4815802637)によれば、「「国民に大陸における長い戦争に対する覚悟を持たせる」という役割を見事に果たしていた」(p. 173)、「観衆にいかにして堪え難い身内の喪失に耐えるか、いかに絶望せずに頑張るかについて教えたのである」(p. 173)ということだ。ところで、「明治チョコレート」の人たちが出てくるシーンがしらじらしく、浮いている(汐見洋と霧立のぼるだし。『雪崩』って感じ)。いくらタイアップだからって、もう少しさりげなくできなかったんだろうか。