実録 亞細亞とキネマと旅鴉

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これまでに観た健さんご出演映画

張藝謀(チャン・イーモウ)監督、高倉健主演の『単騎、千里を走る。』がまもなく公開される。これは健さんの204本目の出演映画らしい。ファンというほどではないがけっこう好きなので、健さんご出演映画はわりと観ていると思う。そこで何本観ているか数えてみた。50本くらいは観ているかと思ったが、たったの37本。ヴィデオ等で観たのを入れても45本いかない。仁侠映画よりあとの降旗康男監督とかの映画には興味がないので、制覇しようとは思わないが、もうちょっと観ておきたい。

単騎、千里を走る。』の前に健さんを予習しておきたいという人のために(誰からも頼まれていませんが)お薦めを三本選んでみる。

仁侠映画は『昭和残侠伝 死んで貰います』(マキノ雅弘/1970)を挙げるのが順当だけど、最近は『血染の唐獅子』がお気に入り(もちろん『死んで貰います』も必見の大傑作)。

石井輝男監督なら『東京ギャング対香港ギャング』(1964)も捨てがたいが、健さんは前半で死んでしまうので、こっちを挙げる。DVD化をぜひぜひお願いします。> 東映

シリーズ最高傑作は『宮本武蔵 一乗寺の決斗』だけど、健さん(佐々木小次郎)を見るならこっちでしょう。重すぎる中村錦之助と軽すぎる健さんの対比が楽しい。

昭和残侠伝 血染の唐獅子 [DVD]

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宮本武蔵 巌流島の決斗 [DVD]

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単騎、千里を走る。』は楽しみだが、張藝謀が健さんに注目したきっかけが『君よ噴怒の河を渉れ』だというのがかなりひっかかる。『君よ噴怒の河を渉れ』はなぜか私も観ているが、稀にみるトンデモ映画だった気がするのだが。