実録 亞細亞とキネマと旅鴉

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『僕の恋、彼の秘密』

新宿武蔵野館へ移動して、『僕の恋、彼の秘密』の整理番号をもらう。今度も20番と21番。2館でやっていて、新宿武蔵野館2の15:25の回を指定したら、おねえさんに「4時半より劇場が小さくなりますが、よろしいですか?」と言われる。4時半になったら壁が迫ってきて劇場が小さくなるのかと思って驚くが、16:30から上映される新宿武蔵野館1より、新宿武蔵野館2は劇場が小さいという意味だった。これも「〜になります」の多用によってもたらされるまぎらわしさ。

陳映蓉監督の『僕の恋、彼の秘密(17歳的天空)』を観ようと思った理由は二つある。ひとつは、台湾映画ウォッチャーとしては公開される台湾映画は観なくてはいけないということ。もうひとつは、楊祐寧(トニー・ヤン)が出ていること。映画自体にはあまり期待していなかったが、正直言ってもう少しマシかと思っていた。出てくる人物が極端で漫画的だし、主人公の友人たちがしつこく出てきて大げさにしゃべるのがうざいし、コミカルなのに面白くないし(マネキンだけはちょっと面白かった)、コミカルすぎてときめきとか切なさとかが感じられないし、周群達(Duncan)の秘密も「それかよ」って感じだし…。

でも楊祐寧はやっぱりいい。設定よりだいぶん年食ってるのでちょっとぶりっ子っぽいけれど。周群達も、好みではないけれどセクシーでなかなかいいと思う。この二人が主演でなかったら、とてもみられたものではない映画になっていただろう。楊祐寧は来年『夢遊ハワイ』が公開される(とてもいい映画)ので、もっと日本でブレイクしてほしい。最近は香港映画にも出ているようだが、なるべく台湾映画にたくさん出てほしいと思う。

ロケ地は、知っているところやすぐにわかりそうなところがたくさん出てきた。何度か出てくる歩道橋は、写真のところだと思う(近くにもうひとつあるので違うかも)。台北以外では、楊祐寧の実家が気になった。

王ろじでとんかつセットを食べて帰る。