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［映画人は語る］http://www.asahi-net.or.jp/~ut5m-ok/films/talk/
1か月近く経ってしまいましたが、パルテノン多摩で開催された「シネコレクション 監督特集 王家衛」での講演「王家衛が描く香港」(講師：梁秉鈞先生)http://www.asahi-net.or.jp/~ut5m-ok/films/talk/2005/050219wkw.htmlを追加しました。

場所という視点からの狭い意味での「王家衛が描く香港」を期待して行ったが、もっと広い意味での「王家衛が描く香港」についての話だった。比較的初心者向けの話もあったが、王家衛映画の背景が様々な角度から語られており、全体として貴重な講演だったと思う。香港映画についての日本の評論は、香港返還への反対のメッセージばかり読み取ろうとするものが多くて辟易するが、香港人の返還に対する思いは、単純に賛成とか反対とかいえない、もっと複雑なものであったはずだ。また、外であれこれ言っている日本人とは違い、賛成であれ反対であれ、実際にそれに対処していかなければならない。当然のことだが、梁秉鈞先生のお話はそういったことがきちんと踏まえられていてよかった。香港で書かれた評論などを、もっと日本で出版してほしいものである。