バンガロールに来ちゃったの

サイトやFlickrの更新情報、映画や本の感想(ネタばれあり)、日記(Twitter/Instagramまとめ)などを書いています。

日影茶屋の栗茶巾

今日は朝から中国映画祭2007(公式)のチケットを買いに行き(1プログラムだけなので余裕で買えた)、無印良品でお買い物をして(無印週間なのでいっぱい買う)、鎌倉に帰ってイワタでホットケーキを食べた(休日に行くのは久しぶりだが、すごく混んでいた)。ここまではよかったが、無印で買ったものを(J先生が)電車の中に忘れたことに気づいて大ショック(結局出てこなかった)。

今日のおやつは日影茶屋(公式)の栗茶巾。先日、日影茶屋にラ・マーレ・ド・チャヤのケーキを買いに行ったとき、この季節限定の栗茶巾が出ているのを見つけた。去年も食べておいしかったので、「栗茶巾、栗茶巾」とつぶやきながら(実物ではなく)「栗茶巾」と書かれた貼り紙を物欲しそうに見ていたが、J先生にはあっさり無視された。だから「土曜のおやつは栗茶巾」と決めて今週を過ごしてきたのだ。


中にあんこが入っているが、もうちょっとあんこが少なくて栗の部分が多いほうがいい。でもなかなかおいしかった。

『野獣の青春』(鈴木清順)[C1963-06](DVD)

栗茶巾を食べながら、鈴木清順の『野獣の青春』を観る。

野獣の青春 [DVD]

野獣の青春 [DVD]

たしかにたいへんおもしろい映画だ。ある意味『用心棒』[C1961-11]みたいなストーリーだが、もちろん『用心棒』よりずっとおもしろい。にしていたが、いくらなんでもと思いに格上げ。でも、J先生みたいな一部の濃いファンのようには熱狂できない(私の清順いちおしは『東京流れ者[C1966-10])。

スピーディな展開がこの映画の魅力だが、それは一方で欠点でもあるように思う。展開がスピーディすぎて、自分で考えたり、観たものをゆっくり味わう暇もなく、答えや新たな情報や次の展開がやってきてそれに呑み込まれてしまう。『三つ数えろ[C1946-01]や『リオ・ブラボー[C1959-26]を連想させたりもするラストシーンはすごくいい。だけど、めまぐるしい展開のなかで、変わったキャラクターとか遊びの部分が必要以上に目立ってしまって、宍戸錠演ずるジョーが元同僚の刑事の死の真相を追っていくというストーリーが埋没してしまっているぶん、ラストの衝撃がうすい。ちなみに、『日活アクション無頼帖』[B1248]で指摘されていた、最後にあったかもしれないすだれショットはなくて正解だったと思う。ないほうが恐い。

ヘンな人ばかり登場するなかで、自分を陥れ、同僚を殺した人間に復讐しようとする主人公のジョーは、実はかなり真面目な人物である。宍戸錠が演じているので一見そうは見えないが、よくよくみるとけっこうミスマッチである。ほかの登場人物では、以前観た記憶では川地民夫の印象が非常に強いが、あらためて観てみると意外に出番は少なかった。江角英明は、少しアタマが弱そうな役のせいか、ヘンタイ度が足りなくて物足りない。『関東無宿[C1963-07]のダイヤモンド冬こと平田大三郎が、端役ながら妙にかっこよく見える。

テレビ向きの映画ではないことはたしかで、暗闇で没頭して観ると少し印象も変わるだろう。久しぶりにスクリーンで観ろということなのかもしれない。